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自分で行う場合の車検について
車検とは
安全で公害の少ない交通社会を実現するために、法律で自動車に一定の保安基準を定め、個々の自動車がそれに適合しているかを定期的に検査する制度です。 検査には新規検査など3種類ありますが、一般的に言われている車検は「継続検査」のことを指します。「継続検査」は使用中の自動車の自動車検査証の有効期限を延長させる検査で、同一の車両を一定期間継続使用するために行います。一般的に「点検」「検査」の行程があり、点検の内容に応じて「整備」を行う必要があります。
車検の有効期間は?
車検の有効期間は自動車の種別・用途によって異なります。自家用軽自動車と自家用乗用車は初回の新車登録から3年後、以降は2年ごとと定められています。 検査に合格すると自動車検査証(車検証)と検査標章(ステッカー)が交付されます。検査標章には次の車検満了日が記載されています。この検査標章はフロントウィンドウ部に貼ることが義務付けられています。車検は車検満了日の1か月前(離島は2ヵ月前)から行うことができ、この1か月内であれば次回の車検満了日は変わりません。したがって次回の車検までの期間が短くなって損をする・・・ということがないので、早めに車検を受けることをおすすめします。車検満了日を過ぎた自動車で公道を走ると免許停止90日の重い処分を課せらるので、早めに見積もり依頼や書類の準備などを行いましょう。
ユーザー車検
ユーザー自身で車検を受検することを、ユーザー車検といいます。
普通車の場合は、運輸支局・自動車検査登録事務所というところで車検を受けます。
軽自動車の場合は、軽自動車検査協会というところで車検を受けます。
予約を行えば、他の都道府県の運輸支局・軽自動車検査協会でもユーザー車検を受けることができます。
ユーザー車検のメリット | ユーザー車検のデメリット |
---|---|
車検を安く受けられる、自動車に関する知識が増える | 運輸支局や軽自動車検査協会の営業時間(平日の昼間)でないと検査が受けられない・検査で不適合箇所があると、追加で調整費用が必要 |
車検は検査時点で安全・環境基準に適合しているかを判断するための検査で、車検に通ったからといって次の車検まで故障しない保証はありません。
車検代を安くするために整備箇所を減らすなど手を抜かないようにし、日頃から安全管理に気をつけましょう。
●ユーザー車検に必要な書類
名称 | 説明 | 入手場所 |
---|---|---|
使用者の印鑑![]() |
個人の場合は認印、法人の場合は会社の印が必要です | |
自動車検査証(車検証)![]() |
自動車が保安基準に適合していることを証明する書類 | |
自動車損害賠償責任保険証明書(自賠責保険証)![]() |
必ず加入しなければならない自賠責保険の保険証です。 車検有効期間より1日でも多く自賠責保険に加入していなければ車検証の交付を受けることができません。新旧2枚が必要で、車検を受ける前までに新たに保険期間の継続手続きを行います。 |
検査当日に運輸支局内の「陸運協会」で加入することもできます。 |
自動車税納税証明書(普通自動車)または軽自動車税納税証明書(軽自動車)![]() |
自動車税の納税が正しく行われているかを確認する為の証明書。紛失した場合は自動車税事務所で再発行手続きができます。 | 毎年5月に管轄の自動車税事務所や都税総合事務センターから、自動車税納税通知書と一緒に送られてきます |
定期点検整備記録簿 | 法定点検が終わっている場合のみ必要です。点検を車検後に行う場合は不要です。 | |
自動車検査票(普通自動車)または軽自動車検査票(軽自動車) | 車検の際に検査項目ごとの合否を記録する為の用紙。車検当日に購入・記入することもできます。 | 運輸支局または軽自動車検査協会の窓口 |
自動車重量税納付書 | 自動車重量税を納める為の書類。車検当日に購入・記入することもできます。 | 運輸支局または軽自動車検査協会の窓口 |
継続検査申請書 | 車検証を発行するために必要なOCR用紙。車検当日に購入・記入することもできます。 | 運輸支局または軽自動車検査協会の窓口 |
●ユーザー車検の流れ
※運輸支局・軽自動車検査協会によっては受付時間や手順が異なる場合があるので、事前に受験予定の運輸支局・軽自動車検査協会にご確認ください。
●ユーザー車検の前日までの流れ
ユーザー車検の場合は、車検を受ける前に24ヶ月点検整備を行います。点検して必要があれば調整・交換などの整備を行います。車検後に受けることも可能ですが、ここで事前に点検整備をしておくとユーザー車検の合格率が上がります。
定期点検整備記録簿を記入してもらいます。
予備検査場で事前に、サイドスリップ検査・調整、各ブレーキ・スピードメーター検査、ライトの光軸検査・調整、排気ガス検査・調整などを行ってもらい、自動車の状態を確認・調整します。
地域によって予備検査場が存在しない場合や、一般の方は利用できない場合もあるので、事前に確認が必要です。
また、車検料金を安くするために、検査の不合格箇所だけ「予備検査場」で調整する方法もあります。
●当日の流れ
購入した自動車重量税印紙は自動車重量税納付書、検査手数料印紙・証紙は自動車検査票に貼り付けます。
自賠責保険の継続加入手続きがまだの場合は運輸局内の「陸運協会」で加入することもできます。
書類に不備があった場合は、こちらで修正を行います。
窓口で新しい車検証とステッカー(検査標章)の交付を受け、ユーザー車検終了となります。
●不合格になった場合
検査に合格しなかった場合は、予備検査場や整備工場で不適合箇所の整備を行った後に再検査を受けることになります。
検査当日の再検査は3回まで無料で受けることができます。それ以上は追加で再度検査手数料(軽自動車:1,400円、小型車:1,700円、普通車:1,800円)を支払う必要があります。
不合格になったことで車検が切れて車検有効期間が変わり自賠責保険の加入期間より車検有効期間が長くなる場合には、自賠責保険期間の修正手続きもしくは1ヵ月間のみ別途保険加入が必要になります。
■後日受ける場合
2週間を過ぎた場合:最初からすべて検査しなおしになります。
再度検査手数料(軽自動車:1,400円、小型車:1,700円、普通車:1,800円)が必要です。
車検にかかる費用
車検にかかる費用は「自賠責保険料」「重量税」「印紙代」と業者に支払う「検査手数料」「点検料」「整備料」などがあげられます。
「自賠責保険料」「重量税」「印紙代」は法定費用で、どの業者で実施しても変わりません。
「検査手数料」「点検料」「整備料」などの車検基本料金は業者に対して支払うもので、業者によって名称や金額が違います。
●法定費用
■自賠責保険料
自動車を所有している人が必ず加入しなければならない保険のことです。
車検対象自動車の場合は、車検有効期間より1日でも多く自賠責保険に加入していなければ車検証の交付を受けることができません。
■重量税
車検証の交付を受けるときに収める税金で、自動車の区分や重量によって金額が定められています。
■印紙代
検査を受ける際の手数です。運輸支局や軽自動車検査協会で印紙を買って支払います。
■法定費用の合計金額
クラス(車両重量) | 軽自動車 | 小型乗用車 (1.0t以下) |
中型乗用車 (1.5t以下) |
大型乗用車 (1.5t~2.0t以下) |
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自賠責 | 26,370円 | 27,840円 | 27,840円 | 27,840円 |
重量税 | 6,600円 | 16,400円 | 24,600円 | 32,800円 |
印紙代 | 1,400円 | 1,700円 | 1,800円 | 1,800円 |
●車検基本料金
■24ヶ月点検整備
1万~2万円程度必要です。別途パーツ交換や整備が必要な場合もあります。車の年式や点検を行う業者によって異なりますので事前にご確認ください。
■予備検査場
全部点検で5,000円程度、検査の不合格箇所だけ調整する場合は1,000~3,000円程度必要です。利用する予備検査場によって異なりますので事前にご確認ください。この他にも必要に応じて整備費などが必要になる場合があります。